面接対策で重要なのはキャラ付け

面接官からみた、面接で好印象を得るための5つのポイントを読んで、今更ながら就活について思い返してみたり。
ここで重要視されているのは、以下の5個。

  1. 服装
  2. 常識
  3. 品格
  4. 知性

確かにその通りで人は第一印象で判断しがちなんだけれども、こういう言い方しちゃうと就活中の学生には間違いなく反発喰らう類の言い方だなぁ。もっとオブラートに包んで言えばいいのに。
逆の立場から言わせてもらえば、同じことを就活中の学生も面接官に対して見ている。面接官が上記の判断基準でずれてきてしまうと、「この会社大丈夫かなぁ?」なんて思ってしまうし。


とは言え、このままだと「顔が悪い学生はどうすりゃいいんだ!」みたいな話になってきてしまうので、そういう時の対処方法のお話。
就活において、面接って重要なシチュエーションの一つだけれども、そこでいきなり全力でアピールするってのは難しい。
たいてい、エントリーシート・筆記・グループディスカッションといった所で選抜は済んでいるし、面接する側もそこでの評価やエントリーシートの先入観で面接相手を見がちだと思う。だから、面接で重要なのは「自分をアピールすること」じゃなくて、「自分のキャラ付けに自分を摺り合わせること」他ならない。キャラ付けされた結果と会社の要求するキャラ付けが合致していれば、間違いなく面接は通るはず。
だから、顔色が常に悪いとか、ムスッとした顔つきになって第一印象が悪く思われてしまうのならば、そう思われても切り返せるキャラ付けがされていれば良い。顔色悪いけど健康面はOKでスポーツやってましたとか、ムスッとしてるけど実は多弁で明るいとか。
第一印象で「こいつダメかな〜」と思われても、先入観としてキャラ付けをしておいて予防線を張り、話してみたら予想外の人材だったってことになれば、印象もだいぶ変わって好印象で面接を終われるはず。
そういう意味では、エントリーシートの段階でその会社の方向性を掴むことができなければ、キャラ付けに失敗してしまうので、エントリーシートを書く段階で、会社ごとにキャラクター設定を作っていくというのは非常に重要な作業だと思う。エントリーシートの段階で深くキャラ付けを作れなければ、その会社の面接は失敗したも同然だと思う。特に、面接を重視する会社の場合、面接官も話すネタに困った時はエントリーシートの内容を突っ込み出すので、キャラ付けが適当だと話に詰まってしまったり矛盾点が生まれてきてしまう。
だからこそ会社説明会は重要なのであり、会社説明会では会社の方向性や社風、社員のメンタリティを知ることさえできれば後はどうでもいい。説明会のプレゼンを熱心にメモるとか、質問して積極性を見せるとか、人事と名刺交換とかする必要は全く無くて、その会社が何を重要視しているかだけを理解してくればいいはず。


まぁ、キャラ付けって言葉も自己分析というありがちな就活用語に集約できるのだけれども、自己分析から一歩進んで、志望企業とマッチしたキャラクター性を自分に持たせるのが重要ですよってことでこの話を終わろうかなぁと思います。

キャラ付けという意味で非常に参考になる本としては、
気まぐれコンセプト クロニクルがベスト。特に、広告・メーカを受ける人なら絶対読むべし。

スキルのいらない会社への進路は?

さて、『IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ』の波紋は結構大きいみたいですが…。
そんな中、元NTT系列の方から『「入社時のスキルを問わない会社」にも就職してみるといい』なんて意見が。
確かに、『信頼性・誠実性というファクター』や『大企業にしかないノウハウ』を考えると、超大手企業に入ることが出来るのならそれはそれでいいのかもしれません。しかし、SIerの企業構成を考えると、全員が全員超大手に入れる訳ではないので、学生側はもっとSIerに対する警戒心を持った方がいいのだと思います。
『間違っても、下請けでかつ、入社時のスキルを問わない会社は辞めた方がよい。』と書かれているように、間違っても2次・3次請けの企業に入っては駄目だと。就職活動中の学生の場合、一部上場とかマザーズ上場・一部上場を目指すとか歌っている企業に騙されてはいけない。〜なシステムの開発をしていますとか、〜を作っていますと大規模なシステムや超有名な商品を紹介するけれど、ほとんど2次・3次請けだろうし、もしかしたらもっと下の階層かもしれない。そんな所に行って、プラスになることは何一つ無い。プログラミングを学べるとか思うかもしれないけれど、そんなんだったら事務職やって趣味で勉強する方がよっぽど技術的に面白いことが身につくと思う。
まだ情報系を含む理系の人間しかSIerに就職する意味がないということに気付いていないけど、このことに文系のプログラミング経験ゼロの学生が気付いてしまった時、SIerの崩壊が始まると思う。
前回のエントリーで書いたように、トップの意識が変わっていない以上崩壊してもやむを得ない業界なのかもなぁ。

トップの意識は変わらない

さて、『IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ』なんて討論会がIPAであったらしい。そんなイベントがあるって知ってれば、ぜひとも出てみたかったのに。
学生として出席された方の東大のitoyosukeさんに詳しい報告があったので読んでみる。
自分が就活をした際に抱いた不満・疑問・感想と、ほぼ一緒かなぁって感じ。学生側が抱く思いとしては、だいたい一緒なのかもしれない。
そうだとすると、学生側の要望に何一つ応えられていないSIerはいったいなんなのかという気にもなる。要望に何一つ応えられない業界が、人材を確保できる訳もない。

情報科における、就活の話

何度か書いてる就活の話。就活をしていると、日本企業においてコンピュータサイエンスを専門でやった人間の使い方が驚くほど下手なように思えてくる。
同じような感想を抱く人は多いようで、上流工程?なんて記事が。

友達の子が某社のSEに内定が決まったというので、飲み会で話をきいてみた。

「プログラミングは研修で勉強するの?」
「一応C++っていうのはやるみたいだけど、主に上流工程をやるからあんまりいらないんだって。」

どこをどう突っ込んだらいいのか分からねー。そういう所には行きたくないと思った。現状でComputerScienceを深く学んだ人を評価してくれる企業ってほとんど無いんだろうな。

学科の先輩を見てると某G社に行く人が大量増殖してて問題になってるらしいけど、傍目から見てると消去法で決めてるような気もしなくもないんだよなぁ。もちろん本人に聞かないと分からないけど。博士に行くのも日本だとリスクが高いし、お金の問題も有るし、だったらGにという人もいるらしい。なんだかねー。

そらそうだ、こんな現状じゃ他に行く企業無い。
ま、自分も含めて学生もロクなのが居ないのが現状かもしれないけどねー。

地方が嫌いな理由

北海道教職員組合AEDの導入に反対したとか。
地方には理性的でない対応をする人間が多いから、地方なんか住むものかと思ってしまう。
教師の癖に、理論的に考えられないって致命的に頭がおかしい。

自己PRつっても

6月になって、就活情報とかって今更感ありふれてますが。“就活”に負けないプレゼンとは言うけれど、この平易な言葉ってのは30代〜40代の一部人事限定で好まれる手法だから気をつけた方がいいような。

就活って

とりあえず、全行程が終了した。行きたいところに内定はもらえたので良かったとは思う。
自己分析だとか企業研究だとか言葉は色々あるけれど、要は自分の能力を正当に判断できた人が内定を得られるってことなんだなぁって思った。
自己分析をしたところで、高望みしてしまっては志望者の中で相対的に能なしとしか思われないし、企業研究をしたところで、自分にあった社風・業種じゃないと選考の中で粗が出てくる。要は、いかに妥協できるかが鍵だと思った。とは言え、意図的に志望している企業のランクを落とせって意味でもないんだけど。
企業を見て回る中で予想外だったのは、戦ってない業界(既得権があって良くも悪くも成長のない企業とか)の幹部陣というのは保守色で固まりきっていると言うところ。というか、団塊世代脳で凝り固まりすぎていて、自分たちの価値観だけでしか判断できていない。こんなんでいいのかなぁ、とか思いながらも面接で彼らに迎合した回答をするしかなかった。東証一部上場とは言っても、1.5流の企業は駄目だなぁなんて思った。
こういう所に就職してしまうと、情報系の社員は一生飼い殺されるんだろうなぁなんて見えてきてしまったのが辛い。
なんだかんだで、超一流と呼ばれる企業の優秀性が相対的に高くなった。そりゃ、まともな神経してる学生なら超一流目指すよなぁ。そして、超一流ではない学生は志半ばで倒れていく訳か。